3核種のアミノ酸PETでは術後認知機能非改善例は非改善例に比して、手術側前頭葉を中心としたトレーサ の集積面積が有意に大きかった。その中でも、18F-Fluoro-α-methyl-L-Tyrosineの集積変化が認知機能の改善と最も相関があった。以上より1.頚部内頚動脈狭窄に対する内膜剥離術後の認知機能改善のメカニズムは神経受容体の活動増加によるものである。2.神経受容体の活動増加は脳アミノ酸代謝亢進と関与している。すなわち、血行再建術後に神経受容体の数が増加して、脳機能が改善していることを示唆する。
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