研究成果の概要 |
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いて肝細胞増殖因子(HGF)を強発現させたDPSC(DPSC/HGF)の移植により, 急性期脳梗塞における治療効果の増強が得られるか検討した. 虚血再灌流24時間後において, DPSC/HGF群では, 対照群およびDPSC単独群に比し有意な梗塞体積の縮小を認め, 皮質梗塞境界領域におけるIba1, TNF-α発現や神経細胞死も有意な抑制を認めた. HGF強発現DPSC移植では, 虚血脳組織における炎症抑制効果の増強が得られ, それらが神経保護効果に寄与した可能性が示唆された.
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