研究課題/領域番号 |
15K10335
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高野 昌平 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70467851)
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研究分担者 |
大上 史朗 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70213626) [辞退]
大西 丘倫 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70233210) [辞退]
山下 大介 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30750492)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | グリオーマ / microRNA / エクソソーム |
研究実績の概要 |
本研究は、グリオーマ幹細胞特異的microRNAを同定して新規治療法および診断マーカーの確立を行うことを目的としている。以下、2015年度の研究計画に沿って本年度の研究進渉状況および研究成果について記載する。 膠芽腫患者5例と健常人3例より採取した血清からエクソソームを単離し、RNA分画を抽出してマイクロアレイにて2,006個のmicroRNAの発現を網羅的に解析した。さらに、ヒトグリオーマ組織から樹立したグリオーマ幹細胞(5株)と正常神経幹細胞(NSC)の培養液において同様に解析していたmicroRNAの網羅的プロファイリング結果とも照合した。両者で共通して有意な発現異常を示したmicroRNAをグリオーマ幹細胞特異的microRNAと判定し、診断マーカーとしての可能性を検討した。また、グリオーマ幹細胞内のmicroRNA発現プロファイリングも活用し、エクソソーム内と細胞内でのmicroRNA発現の相違についても検討した。 健常人と比較して膠芽腫患者の血清中エクソソーム内で有意に発現異常を示したmicroRNAは137個(上昇20個, 低下117個)であった。また、NSCと比較してグリオーマ幹細胞の培養液中エクソソーム内で有意に発現異常を示したmicroRNAは211個(上昇77個, 低下134個)であった。両者で共に有意な発現異常を示したグリオーマ幹細胞特異的microRNAは19個で、全て発現が低下しており、その中には我々が報告してきたmiR-340が含まれていた。 これら19個のmicroRNAの中で、各種幹細胞マーカーと相互配列を有する「真のグリオーマ幹細胞特異的microRNA」として、11個のmicroRNAを同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に予定していたmicroRNAのプロファイリングはほぼ完了しており、数種類の特異的発現を示すmicroRNAの同定も終了しているため。
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今後の研究の推進方策 |
解析の制度を増すために、もう少しサンプル数を増やす。 臨床経過や組織学的所見に応じた発現解析を追加する。 同定されたグリオーマ幹細胞特異的microRNAの性状解析を行う。
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