脳幹部への薬剤送達法として最適なCED法を用いて脳幹グリオーマに対する新規治療法開発を行うことが本研究の目的である。 先ず臨床例の摘出腫瘍組織からヒト脳幹グリオーマ細胞株を樹立した。さらに、これまでのラット脳幹グリオーマallograftモデルから、より臨床症例に近い脳幹グリオーマ動物モデルを作成するため、ヌードマウスを用いたマウス脳幹グリオーマxenograftモデルを確立した。現在、本モデル動物を用いたCED治療実験を計画している。 次に、臨床患者でのCED法の経験に関する成果として、再発進行性の小児脳幹グリオーマ患児に対し抗がん剤ACNUを用いたCED法の臨床例1例を経験した。
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