研究課題/領域番号 |
15K10358
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
浅川 哲也 浜松医科大学, 医学部, 講師 (00469917)
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研究分担者 |
杉山 憲嗣 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00235904)
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | パーキンソン氏病 / サルモデル / 脳深部電気刺激術 / 粗大運動 / 微細運動 / PET / 脳血流 |
研究実績の概要 |
今年度既定の研究計画により、以下の通り研究を行った。 (1)確実にサルのヘッドホルダ(HH)固定ができるネジを用いて、先行実験で確認した最適なパラメーター、即ちconnector 2,3; 電流強度1.0V, 刺激頻度145Hzで、DBSの治療効果を確認した。 (2)PET計測について、H27年6月15日15O-H2O-PET計測を24回行った。H27年6月22日、MNPA(ドーパミンD2 receptor, 11C化合物)におけるPET計測には、DBS ON・手運動ON という条件で2回、または、DBS OFF・手運動OFFという条件で1回計測をした。15O-H2O-PET計測の際、サルのperformanceが悪かったので、H27年6月15日追加の15O-H2O-PET計測を24回行った。 (3)パーキンソン氏病サルモデルにおける粗大運動と微細運動の行動判定テストは只今開発中。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度までに実施した研究は、交付申請書に記載した研究目的および研究計画通りに、順調に進んでいる。すなわち、本年度の主な研究計画は、新規パーキンソン氏病サルモデルにおけるDBS手術の治療効果を確認し、PET計測に進めることであった。15O-H2O-PET計測を48回、MNPA-PET計測を3回行った。これらの結果と経験を踏まえて、次の研究を進める事が可能である。 しかし、サルの手術終了後、HH固定している状態で、サルのFood reaching testのperformanceが悪化した。今後、訓練及び行動判定テストの改良が必要と考えられた。
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今後の研究の推進方策 |
(1)サルヘッドホルダ(HH)を装着したまま、うまく実験できる粗大運動(Food reaching test)と微細運動(Food reaching test)の行動判定テストの改良を行っている。 (2)15O-H2O-PETとMNPA-PETのデータを解析し、これらのデータと経験を活用し、又は改良した行動判定テストしながら、PET 計測を行う予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
サルの手術終了後、HH固定している状態で、サルのFood reaching testのperformanceが悪化した。予定したPET計測を中止しなければ、ならない。
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次年度使用額の使用計画 |
今後、訓練及び行動判定テストの改良を行って、前に予定したPET計測を続けて行う
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