経鼻内視鏡下に使用可能な、術野内に挿入後に先端を可動させて屈曲できる吸引管の開発を行なった。径・先端可動域・硬性など必要条件を整理し、外径3mm、先端屈曲度30度で、軟部組織剥離に堪えうる硬性を有する機構を採用し、研究協力企業と協同研究契約を締結した後、試作器第一号機および二号機を作成し、操作性の確認を行った。機器保持における安定性や操作性などの問題点を抽出し、機構の改良設計を行った。先端の洗浄機能が追加され、また実臨床での使用を念頭にシャフトの内筒を滅菌耐性の素材に変更した。全体に簡便な機構を採用して作成費要を抑え、先端部をディスポーザブルにすることで、充分な市場性を有するものとした。
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