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2018 年度 研究成果報告書

本邦独自の多面的脳出血診断法開発のための基盤的研究-脳アミロイド時代への対応-

研究課題

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研究課題/領域番号 15K10364
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関佐賀大学

研究代表者

薬師寺 祐介  佐賀大学, 医学部, 講師 (80418813)

研究協力者 原 英夫  
河島 雅到  
相島 慎一  
研究期間 (年度) 2015-10-21 – 2019-03-31
キーワード脳卒中 / 脳アミロイド血管症 / 高血圧性細動脈障害
研究成果の概要

脳出血(脳微小出血も含む)の主病理には脳アミロイド血管症(cerebral amyloid angiopathy: CAA) とその他(主に高血圧性細動脈障害)がある。我々は、健常人においてCAA関連CMBsの頻度は西洋人と東アジア人で同等、その他(高血圧性)は2.8倍多いことを示した. 脳出血患者では、CAA関連脳出血の有病率(/100,000 year-person)は西洋人と東アジア人で同等で(11.0 vs. 10.3),高血圧性脳出血性は西洋人に比べ,東洋人で有意に高かった(13.2 vs 41.5). CAA診断のためのボストン基準は日本人でも使用できた。

自由記述の分野

脳小血管病

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本人をはじめとした東アジア人種が、他人種よりも脳出血発症数が多い原因は、脳アミロイド血管症関連脳出血の差ではなく、高血圧性脳出血の発症数の差であることが示唆された。脳アミロイド血管症関連脳出血の診断であるボストン基準は日本人でも有用であることが示された。
高血圧性脳出血の診断基準は未だ策定されていない。今後、眼底検査、尿検査、心臓超音波検査などでの慢性の高血圧性血管障害をバイオマーカーにして診断基準を設けることで、適切な診断や治療の方針の決定につながるよう研究していきたい。

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公開日: 2020-03-30  

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