研究課題
基盤研究(C)
言語習得における皮質賦活部位と白質線維連絡の解析をfMRIとdMRIを用いて行った。日本語―英語バイリンガルの英語習得年齢により早期群(0~6歳)、晩期群 (7歳以上)に分け、対象と比較検討した。バイリンガルの第2言語聴取時のfMRI解析において、晩期群では広く言語関連領域が賦活されたのに対し、早期群では賦活領域が限局していた。コネクトーム解析を行うと、早期群では右被殻から中心前回への線維数が増加していたのに対し、晩期群では言語関連領域での線維数が減少していた。早期群では新たな線維連絡が形成されることより言語機能を獲得しているのに対し、晩期群では広い皮質の賦活で補われていると解釈できた。
機能脳神経外科