脳卒中後疼痛に運動麻痺を合併している症例に対して、疼痛と運動麻痺に有効な、新たな脊髄刺激の方法を開発した。脳卒中後疼痛には20Hzで疼痛部にparesthesia(刺激感覚)を誘発する刺激が有効であり、特にケタミンテストが有効な症例が良い適応と考えられた。また、脳卒中後の運動麻痺には5Hzでmuscle twitch(四肢の筋収縮)を誘発する刺激が有用であることが明らかとなった。通常の20Hzの脊髄刺激と5Hzでmuscle twitchを誘発する脊髄刺激を併用する方法は、新たなニューロモデユレーション技術として有用である。
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