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2016 年度 実施状況報告書

椎間板変性過程におけるマクロファージの動態と極性化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K10392
研究機関福井大学

研究代表者

小久保 安朗  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (70377456)

研究分担者 内田 研造  福井大学, 医学部, 教授 (60273009) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード椎間板 / マクロファージ / 極性 / 変性 / 疼痛
研究実績の概要

ラット椎間板変性モデルにおけるマクロファージの浸潤を組織学的、免疫組織化学的に調査した。ラット尾椎椎間板に針を刺し、針刺し後1日、3日、1週、2週、4週、6週、8週の変化を観察すると、針刺し後1日から1週までは、椎間板周囲にM2マクロファージが観察されたが、2週目以降に椎間板内に血管新生を認めM1マクロファージが浸潤し、6週以降はM1マクロファージが減少しM2マクロファージが増加していた。
ラット尾髄DRGにおける疼痛関連タンパクは、2週から4週がピークであり、M1マクロファージの浸潤との関連が示唆された。
ヒト頚椎椎間板semi-en bloc標本における、血管新生、マクロファージの浸潤、神経伸長について観察を行った。脱出型のヘルニア椎間板組織では、非脱出型のヘルニア椎間板、頚椎症椎間板に比べ、血管新生とその周囲のマクロファージの浸潤および神経伸長が著明に観察された。マクロファージの極性は、40%の椎間板組織でM1マクロファージのみが観察されたが、60%の椎間板組織ではM1, M2マクロファージが混在していた。M1マクロファージは脱出した髄核周囲に観察されたが、M2マクロファージは肉芽組織の周囲に観察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ラット尾椎椎間板変性モデルにおけるマクロファージの極性に関する研究で、現在DNAマイクロアレイの解析を行っている。また、GFP陽性骨髄細胞移植キメララットの作成に成功している。

今後の研究の推進方策

キメララット椎間板変性モデルにおいて、マクロファージの起源と極性変化を観察し、マクロファージの極性変化に関するタンパクの検出を中心に確認を行っていく計画である。

次年度使用額が生じた理由

補助事業の誠実な執行に努めた結果、当初計画より経費の使用が節約できたことにより未使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

当該未使用額を次年度に持ち越して追加の試薬・抗体・消耗品等購入する。

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公開日: 2018-01-16  

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