ラット椎間板変性モデルにおいて、M1マクロファージは穿刺後1週から2週にかけて多く発現し、M2マクロファージは2週で最も多く、4週から減少し8週では消失した線維輪外層にわずかに存在していた。GFP陽性骨髄細胞移植キメララットにおいて、穿刺後1週目以降に観察されたマクロファージは骨髄由来で、極性変化後のM2マクロファージも骨髄由来の細胞であった。 ヒト頚椎椎間板の観察において、血管新生が旺盛な肉芽組織ではM1マクロファージの割合が高く、神経成長因子とそのレセプターを有する神経線維が観察されたが、M2マクロファージの割合が高い肉芽組織では、血管、神経線維共に少ない傾向にあった。
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