研究成果の概要 |
末梢神経損傷により神経細胞は励起状態となる。更に二度目の損傷が加わると軸索再生が著しく促進する現象はconditioning効果と呼ばれ、中枢神経再生の鍵と考えられている. 今回, conditioningによりマウス後根神経節で発現が10倍以上上昇する遺伝子CCKBRの神経再生への関与について検討した. CCKBRアンタゴニスト投与による坐骨神経損傷後の後根神経節培養神経細胞での喪失実験において軸索伸長が180μmから65μm, 発芽率が20%から4%に有意に抑制され, CCKBRのconditioning効果への関与が示唆された。
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