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2016 年度 実施状況報告書

脊椎退行性疾患の症状発現に関する探索的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K10412
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

大谷 晃司  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50285029)

研究分担者 関口 美穂  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (00381400)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード頚髄症 / 脊椎退行性疾患
研究実績の概要

平成27年度は、平成16年の時点で頚椎MRIを撮像した40歳以上80歳未満で、平成26年に頚椎に関するアンケート調査ができた298名について、MRIを撮像することができた。腰部脊柱管狭窄症状と画像所見との関係は、最小硬膜管面積が小さいからといって、LSS様症状の頻度が高いわけではなかった。例えば、臨床的に高度の狭窄とされる最小硬膜管面積50mm2未満での有LSS様症状例の頻度は19%であった。すなわち、硬膜管面積が狭くてもLSS様症状が出現するわけではないことが明らかになった。
平成28年度は、平成17年の時点で頚椎MRIを撮像した40歳以上80歳未満で、平成27年に頚椎に関するアンケート調査ができた268名に対して、平成28年度にMRI撮像を呼びかけた。その結果、163名について、MRIを撮像することができた。初回調査時に脊髄圧迫がないと判定された住民78名のうち、明らかに脊髄圧迫が11年の経過で生じた住民は18例、脊髄圧迫の可能性があるが明らかに脊髄圧迫があるとは判定できなかった住民は19例、明らかに脊髄圧迫がないと判定された住民は41例であった。初年度平均年齢では63歳、62歳、61歳と3群間に大きな違いはなかった。
現在、画像所見の変化と身体診察との関係、症状発現因子を解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成17年度にMRIを撮像できた住民で、平成27年に腰部脊柱管狭窄に関するアンケート調査ができた289名に対して、平成27年度にMRIを撮像することができたのは163名であり、当初予想していた人数よりは少なかった。
平成17年度とのデータ統合は終了している。

今後の研究の推進方策

11年間の経過で腰椎MRIが撮像された住民は298例、頸椎MRIは163名であった。今後は、頸椎MRI経過観察例を増やすことを行う。研究最終年に向けては、MRIに対する細かい評価を行い経時的な画像上の変性変化に関する因子を特定する解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Cross-sectional study for MRI findings and low back pain in the community2016

    • 著者名/発表者名
      Koji Otani
    • 学会等名
      国際腰椎学会
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2016-05-17 – 2016-05-20
    • 国際学会
  • [学会発表] The change of Dural Sac Cross-Sectional Area with symptomatic Lumbar Spinal Stenosis: 10-year Community Follow-up2016

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Igari, Koji Otani
    • 学会等名
      国際腰椎学会
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2016-05-17 – 2016-05-20
    • 国際学会
  • [学会発表] 一般住民におけるMRI上の所見と腰痛との関係2016

    • 著者名/発表者名
      大谷晃司
    • 学会等名
      第89回日本整形外科学会学術総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2016-05-12 – 2016-05-15

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公開日: 2018-01-16  

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