<臨床的検討> 共同研究機関である慶應義塾大学放射線科において上肢末梢神経を拡散テンソルMRIにて撮影した。うちわけは、特発性前骨間神経麻痺患者1例、後骨間神経麻痺患者1例、肘部管症候群患者6例であった。2018年度も引き続き検討を行ったが、現段階では神経の直径に変化がない場合の信号変化を解釈することは困難であるとの結論に至った。
<基礎的研究> 2018年度も引き続き、共同研究機関である額田医学生物学研究所にて血管クリップをもちいた末梢神経挫滅モデルの作製と評価を実施した。挫滅方法や麻酔方法に工夫を重ねた結果、末梢神経の回復過程の再現性を高めることに成功した。本助成期間は終了したが、今後拡散テンソルMRI撮影を実施して検討していく予定である。
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