研究課題
1.有限要素モデルと動的脊椎アライメント解析の統合 表面筋電図を組み込んだ動的解析により得られた成人患者の最適な動作時脊椎バランスを達成するために必要な脊柱のアライメントを患者ごとに明らかにし、最適な脊椎アライメントを達成した際に非固定脊椎に生じる応力を有限要素モデルから取得し、応力に耐えうる固定範囲を決定すした。一般に高齢者の脊柱変形に対する治療の成績に影響を与える最も重要な因子は矢状面での脊椎アライメントであることが報告されている (Glassman et al. Spine 2006)。成人における脊椎の矢状面の総合的なアライメントと矢状面バランス(重心線)は相関することが報告されており(Yagi et al. The Spine J. 2014)、最適な動的矢状面バランスが得られれば手術における脊椎アライメントの最適化が可能である2.最適化した脊椎の矯正程度および固定範囲での脊椎変形に対する矯正固定手術における合併症発生頻度の把握 有限要素モデルと動的脊椎アライメント解析の統合により決定された固定範囲と脊椎矯正を手術で行い、隣接する脊椎の骨折や麻痺の出現の頻度を従来の患者群と比較した。対象:65歳以上で脊柱変形を有する患者で3カ月以上の保存的加療で改善のなかったうちで手術を希望する患者方法:従来の術者の経験によって決定された矯正と固定範囲で手術を施行する群と有限要素モデルと動的脊椎アライメント解析の統合し最適化した脊椎の矯正程度および固定範囲での脊椎変形に対する矯正固定手術を行った群に関して、手術成績と患者満足度、合併症頻度等を比較検討した。本研究からTscore-1.5以下では有意にインプラント関連の合併症が多いことを明らかにした。
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Spine (Phila Pa 1976)
巻: 1 ページ: 印刷中
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