研究課題
RAGE過剰発現ヒト骨肉種細胞株(HOS-RAGE細胞株)と対称のmock導入ヒト骨肉種細胞株(HOS-mock細胞株)において、平成23-25年度に若手B研究によりHOS-RAGE細胞株では、Genechipによる発現遺伝子解析で有意に変化する遺伝子(主に細胞周期に関わるもの)を複数見出したが、spheroidを形成した状態がより幹細胞の性質に近いと考え、その条件を用いて、平成28年度に網羅的miRNA解析を施行した。その結果有意に増加するmiRNAと低下するmiRNAを30個見いだすことができた。平成29年度は、その中でmiR-34aの発現がHOS-RAGE細胞株において有意に低下していることに注目し、HOS-RAGE細胞株とHOS-mock細胞株のRNAを用いてリアルタイムPCRでmiR-34aの発現を解析すると、HOS-RAGE細胞株のmiR-34aの発現がHOS-mock細胞株よりも有意に低いことを確認した。miR-34aは他の癌腫においてSOX2, NANOG, N-MYC といった多能性遺伝子を制御することやがん抑制遺伝子である p53によって転写活性化されることが報告されており、これまでの解析で見出したSOX2, NANOG, MYCの発現に関わっている可能性が示唆された。そこで、RAGEがmiR-34aの発現抑制にどのように関わっているかさらなる解析を進めている。
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