研究実績の概要 |
1.5T , 3.0T MRI装置で模擬インプラントを用いた発熱計測を行った。角度・深さによってどの程度発熱量が変化するかを検討しその分布を詳しく検討した。計測のたびに変動があるため再現性に問題があり、予測式の作成は困難であった。しかし最も発熱が高くなる角度は安定して計測できたため、それを臨床にフィードバックできると考えている。 問題は装置ごとに最も発熱する角度が異なることである。装置メーカーに問い合わせをしているが内部の磁石の位置などを教えることは難しいという回答であったため、シュミレーションは難しいと判断した。 ファントム内に深く沈めれば沈めるほど発熱量が減少する事、インプラントの両端に発熱が集中する事、装置ごとに最も発熱量が高くなる角度がありその90度の位置が最も発熱量が低くなるということが判明した。またシークエンスごとの発熱量はパワーに依存することが判明した。これらの数字は装置ごとにことなるため、計測を繰り返して平均値と分布を示すことで装置ごとの数字を発表する予定である。
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