研究課題
昨年度作成した、関節軟骨で時期特異的にHes1をノックアウトできるマウス(Col2a1-CreERt2;Hes1-flox)と関節軟骨最表層を時期特異的にHes1をノックアウトできるマウス(Prg4CreERt2; Hes1-flox)を作出し、昨年度同様、変形性関節症モデルの解析を行い、Hes1の軟骨組織の最表層部と軟骨層部での組織学的解析の比較を行った。これには前年度、Notchシグナルが関節軟骨最表層では保護的に働くことが報告されたことより我々も下流のターゲットHes1が関節軟骨最表層では保護的に働くのではないかと仮説を立て、Prg4CreERt2; Hes1-floxマウスの解析を行うこととした。現在、DMMモデル(内側半月板を脛骨に繋ぎ止めている meniscotibialligament を切離することによって膝関節に不安定性を与える)を用いて、関節軟骨最表層を特異的にダメージを観察できる期間とマウスの週齢を最適化し、解析を行っている。In vitroの解析ではHes1の下流の標的遺伝子の探索のために上記のマウスライン(Col2a1-CreERt2;Hes1-floxとPrg4CreERt2; Hes1-flox)から関節軟骨最表層細胞SFZと軟骨細胞DZをとりわけ、最適化した濃度の水溶性タモキシフェンを投与することでHes1SFZ特異的ノックアウト細胞とHes1DZ特異的ノックアウト細胞を安定的に培養できた。それぞれコントロール群を含めた4群のTotal RNAを回収後、現在関連マーカーを検討している。今後はcDNAマイクロアレイを行い、遺伝子発現プロファイルを取得する。
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