EPA (エイコサペンタ塩酸)は自然界においてニシン、サバなどに含まれる抗酸化物質として健康食品などにも含まれることで知られている。一方変形性関節症の発症要因として酸化ストレスが関係することが報告されている。我々はEPAによる抗酸化作用が変形性関節症の進行を抑制できないかと考えた。そこでマウス変形性関節症モデルを作成し、EPAを投与することで関節症進行の抑制効果を検討した。結果、EPAは変形性関節症変化で起こる炎症反応の増強を抑制、さらに軟骨細胞の細胞死を抑制することにより関節症性変化を抑制することが考えられた。変形性関節症治療への応用が期待される。
|