骨吸収抑制剤(dTPTD)と骨形成促進剤(MIN)の及ぼす影響について、原発性骨粗鬆症を対象として骨微細構造と推定骨強度で検討した。どちらの治療薬でも骨量、微細構造と強度いずれも改善していたが、骨形成促進剤でより大きく、骨梁連結性でも改善がみられた。関節リウマチに対する骨吸収抑制剤(DMAB)治療では、有意な骨量、骨微細構造の改善を認めたが、骨梁連結性に関しては改善に限界があった。一方、骨吸収抑制剤(RIS)については、治療開始時の年齢や骨密度に関わらず骨密度は増加していたが、骨折防止にはより早期からの治療が望ましいと考えられた。また治療効果判定に、治療前後の骨代謝マーカー測定は有用であった。
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