研究課題
基盤研究(C)
副交感神経によるα7ニコチン性アセチルコリンレセプター(α7nAchR)を介した骨調節機構の解明を行った。α7nAchRは、副交感神経系を介しマクロファージからのTNFαを抑制し、骨芽細胞でのOPG, RANKLを制御することで破骨細胞の活性を正に制御し骨量低下に導く調節系に関わること、また、ニコチンはこの系を活性化することが示された。今回の解析により、副交感神経系による骨恒常性制御のメカニズムと、喫煙による作用物質であるニコチンが骨に及ぼす作用機序を新たに明らかにすることができた。
整形外科学