研究課題
基盤研究(C)
マウスの左内頚動脈結紮切離後に低酸素環境に15分間暴露した。暴露後、ノイロトロピン2mlまたは生食2mlを腹腔内投与した。1週間後に生存率、神経学的欠損スコアを評価した。海馬歯状回・大脳皮質の神経細胞数や、マクロファージ/ミクログリアに発現するCD68陽性細胞数も評価した。脳梗塞巣体積は、脳虚血・低酸素暴露24時間後に測定した。1週間後の生存率と神経学的スコアはノイロトロピン群で有意に高かった。海馬歯状回・大脳皮質の細胞数やCD68陽性細胞数には有意差はなかった。脳梗塞巣体積は、ノイロトロピン群で有意に減少していた。低酸素下での脳虚血に対して、ノイロトロピンが保護効果を有す可能性が示唆された。
麻酔と脳循環