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2015 年度 実施状況報告書

敗血症性中枢神経障害における高血糖の功罪とその是正による神経障害軽減の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 15K10532
研究機関群馬大学

研究代表者

門井 雄司  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード高血糖 / インスリン / 脳細胞
研究実績の概要

妊娠16~17日目のラット胎仔から無菌的に8~10匹の胎仔を摘出。実体顕微鏡下で脳を摘出し、PBS(-)溶液に浸す。培養皿で播種する。48~72時間後に場羽陽液を交換し、その際にフルオロウラシル(5-FU)5μg/mLを追加投与。13~14日間培養した神経細胞に、anti-MAP2(microtubule-associated protein 2)抗体とanti-GFAP(glia-fibrillary acidic protein)抗体を用いて免疫染色を行った。これにより神経細胞純度を測定した。
高血糖が神経細胞に及ぼす影響の検討を次に行った。
顕微鏡で細胞をまず観察。撮影終了後にグルコース10nMから100μMの5段階の濃度を投与して、6時間後に再び観察する。投与濃度は実際の臨床濃度(血中濃度、脳組織内濃度)を参考にした。培養皿の格子にしたがって暴露前と同一視野の細胞を観察した。暴露前の細胞数と暴露後に生存している細胞をカウントして細胞の生存率を計算し、さらにインスリン+抗HMGB-1抗体を投与した場合での細胞生存率も同時に検討した。
糖の濃度を上昇されると細胞率の生存が若干減少したが有意ではなかった。シンスリン投与でも変化はなかった。今後各種抗体を投入して検討する予定。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

高血糖により神経細胞のダメージが増強するまでは解明できたが、高血糖を是正することにより神経細胞のダメージの軽減は観察されなかった。現在は各種抗体等を同時に投与して神経ダメージが改善可能かどうかを検討中。

今後の研究の推進方策

今後は高血糖の濃度をもう少し上昇させた濃度での神経細胞ダメージの変化を検討し、その濃度補正単独によるものとインスリン投与での変化を検討する。

次年度使用額が生じた理由

高血糖の濃度を1種類としたため実験が進行しなかった。

次年度使用額の使用計画

高血糖の濃度を何種類かにして実験がうまく進むようにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Effects of adding remifentanil to propofol anesthesia on systemic hemodynamics, cardiac output, and middle cerebral artery flow velocity during electroconvulsive therapy: a pilot study2015

    • 著者名/発表者名
      Kadoi Y, Saito S
    • 雑誌名

      J ECT

      巻: 31 ページ: 98-100

    • DOI

      10.1097/YCT.0000000000000202

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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