ラットの培養細胞を用いての実験では高血糖をインスリン+抗HMGB-1抗体をした場合は細胞生存率が約10%改善した。海馬神経細胞活動は高血糖に曝された神経細胞ではEPSP増大率の減弱が観察された。これらの実験を参考にしてin vivoの動物実験では、敗血症が完成した6時間後からインスリン投与を行い高血糖を改善されることによる、血中RAGEとHMGB-1の変化と中神経障害への効果を検討したが、高血糖を改善させでも、血中RAGEとHMGB-1は減少せず、また中枢神経障害の改善も認めなかった。 敗血症由来の中枢神経障害は高血糖を改善させるだけでは中枢神経障害を改善させることは出来ないことが判明した。
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