麻酔後回復に及ぼす区域麻酔の影響,麻酔関連薬剤投与自動制御システム開発のための制御目標としての鎮静・鎮痛度について臨床的検討を行った:大腿神経ブロック+関節周囲カクテル注入,胸部傍脊椎ブロック,腸骨筋膜下ブロック鼠径上アプローチなどの利点を明らかにした。鎮静度指標として聴覚誘発電位に基づくaepEX値,鎮痛度指標として心拍変動に基づくanalgesia/nociception indexと脈波に基づくsurgical pleth indexおよび筋電信号に基づくentropy differenceの組み合わせ,筋弛緩度指標としてTOFcuff測定値について検討し,これらの応用可能性を示した。
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