昨年度、補助事業延長承認申請書に明記したが、様々な問題が生じたため研究に支障が生じた。具体的には隣県での肝臓手術患者の死亡報告の影響はとても大きく症例数を維持することができなかった。目標に近い症例数を確保したうえで解析を行うために、海外の研究室においての検体計測にもズレを生じてしまった。そのように遅延が重なり大幅に計画が遅れた。目標に近い症例数を確保したうえで解析を行うために、データを確立するのに想定以上の時間が必要であった。肝臓手術の結果についてのデータの解析は終了した。その後、肝移植の結果について、いくつかの項目で疑義が生じたため再測定を行った。間違いのないデータであることを確認するのに時間が必要であった。検討の結果、肝臓手術に絞って再解析を行い、その結果得られた知見について、本年度は成果として論文投稿を無事行うことができた。Surgical Oncologyに論文として受理され、誌上発表に至った。タイトル名:High mobility group box 1 can be used to monitor perioperative course in patients with liver cancer. 雑誌名:Surg Oncol. 年巻号:2019 Aug 1. pii: S0960-7404(19)30160-4. doi: 10.1016/j.suronc. 以上です。
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