研究課題/領域番号 |
15K10565
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
早崎 華 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 准教授 (90257866)
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研究分担者 |
神原 清人 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40298758)
福田 敦夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)
相馬 義郎 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60268183)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | グルタミン酸 / 三叉神経節 / サテライト細胞 / VGLUT / GABA |
研究実績の概要 |
近年ではグリア細胞が有意にニューロン・シグナル伝達に関与することが広く認められる。しかしながら、末梢の知覚神経節ではシナプス存在しないため、ニューロン-グリア細胞におけるグリア細胞の関与は不明なままである。 我々は、以前ラット三叉神経節(TG)で、神経細胞体(NCB)、グリア細胞であるサテライト細胞(SC)でGABAの発現、そして、SC、NCBでの機能的なGABA受容体の発現、NCBでのGABAの合成酵素であるGAD65の発現、K+刺激によりTGにおいてGABA放出を誘導した。これらの結果は、『local GABAergic system』がNCBとSCの間に存在する事を示唆した。これらの結果から我々はTGにおいて『local glutamatergic system』の存在の可能性を考えた。 本年度はTGにける『local glutamatergic system』の存在について免疫組織化学法用いて検討した。その結果、NSCで、グルタミナーゼ(グルタミンからグルタミン酸塩を生成するアミドヒドロラーゼ酵素)の発現が確認された。 グルタミン酸トランスポーターVGLUT2(グルタミン酸作動性神経の指標)は、NSCの細胞質においてびまん性に発現していた。 一方SCはVGLUT2を発現していなかたが、グルタミンシンセターゼを発現していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は三叉神経節におけるglutamatergic systemの関連分子の発現を中心に検討する予定であり、おおむね進展している。一部の検討できてない分子関しては本年度検討予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は昨年度未確認であった、glutamatergic systemの関連分子の発現の検討と生理学的な、glutamatergic systemの検討を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
該当年度に購入予定であった試薬を購入していなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に購入予定である。
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