研究課題
前年度にドキシサイクリン誘導性にβ-catenin shRNAが発現されるTR-βi細胞を用いたDNA microarray解析により、β-cateninノックダウンによる遺伝子発現低下を認めた分子Aに着目して解析を進めた。まず分子Aがβ-cateninの直接の標的遺伝子であることを確認するために、分子Aのpromotor領域を含むluciferaseコンストラクトをβ-catenin発現ベクターとともに293細胞に導入してレポーターアッセイを行なったが、レポーター活性の上昇を認めなかった。理由として、β-catenin/TCF複合体が結合部位がコンストラクトに用いたpromotor配列の外側に存在することが考えられた。また、β-catenin-shRNA発現ベクターと分子A発現ベクターを種々の組み合わせでLNCaP細胞に導入し、colony formation assayを行なった。β-catenin-shRNA発現ベクターによりcolony formationの抑制を認めたが、分子A発現ベクターの共発現によるcolony formation抑制の回復を認める結果には至らなかった。
すべて 2016 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件)
Cancer Science
巻: 107 ページ: 1013-1017
10.1111/cas.12951.
Oncology Letter
巻: 11 ページ: 1911-1916
10.3892/ol.2016.4132
Oncotarget
巻: 7 ページ: 80943-80956
10.18632/oncotarget.13115.