研究課題/領域番号 |
15K10599
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
北村 寛 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00404674)
|
研究分担者 |
舛森 直哉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20295356)
鳥越 俊彦 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20301400)
廣橋 良彦 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30516901)
前田 俊浩 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40438015)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 骨髄由来抑制細胞 / フローサイトメトリー |
研究実績の概要 |
転移性尿路上皮癌患者の末梢血における骨髄由来抑制細胞(MDSC: myeloid-derived suppressor cell)の解析
平成28年3月17日に富山大学附属病院倫理審査委員会にて本研究が承認され、平成28年度(2年次)は患者から同意を取得し、血液検体を採取した。平行して富山大学大学院医学薬学研究部におけるフローサイトメーターにてCD14, CD11b, CD15, CD33, HLA-DRの蛍光染色が可能であることを確認し、末梢血における顆粒球型MDSC (CD11b+ CD14- HLA-DR- CD15high CD33low)および単球型MDSC (CD11b+ CD14+ HLA-DR+ CD15low CD33high)を同定し、割合を算出することが可能になった。 平成28年度は9名の転移性尿路上皮癌患者より同意を取得し、14検体を採取した。3年次はさらに患者数および検体数を増やして解析を行い、GC療法によるMDSC数減少が明らかとなれば、化学免疫療法の臨床第I相試験の実施につなげる予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
H27年11月に研究代表者が異動し、新所属施設での倫理委員会審査に時間を要し、その間研究が滞っていたため、その分の遅れがH28年度の研究にも影響したため。
|
今後の研究の推進方策 |
現時点では症例数および検体数が必要な状況なので、他施設からの紹介を積極的に勧誘し、症例数の増加に努める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
H28年度に採取した検体の解析はH27年度に購入した試薬にてほぼ実施可能であり、新規に購入した試薬物品類が少なかったため。また症例数が限定的だったため、解析ソフトウェアの購入が次年度へ持ち越しとなった。
|
次年度使用額の使用計画 |
リンパ球分離用試薬、フローサイトメトリー用試薬、フローサイトメトリー解析ソフトウェアの購入費用、実験補助員の人件費、研究成果の学会発表に関わる費用として使用する計画である。
|