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2016 年度 実施状況報告書

前立腺肥大症における5α還元酵素 type3の機能解析:新たな治療ターゲット

研究課題

研究課題/領域番号 15K10624
研究機関大阪大学

研究代表者

木内 寛  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70403053)

研究分担者 福原 慎一郎  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20609870)
惣田 哲次  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20722656)
植村 元秀  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (40631015)
宮川 康  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70362704)
竹澤 健太郎  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (90648015)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード前立腺肥大症 / 5α還元酵素
研究実績の概要

前立腺肥大症がテストステロンやさらに強力な作用を持つデヒドロテストステロン(DHT)との関連があることはわかっている。DHTの酵素を活性化させる5α還元酵素(5α reductase、SDR5A)にはtype1-3の3種類があるが、このうち肥大症を縮小させていたり、また肥大症の予防にどのタイプが最も関連しているかはわかっていない。そこで前立腺においてSDR5A type3が前立腺の肥大に関与しているかどうかを検討している。前立腺肥大症にて経尿道的前立腺レーザー核出術を行った症例で、病理用に組織を提出したあとの残った試料を用いて、SRD5A3のタンパクレベルの発現を免疫組織化学染色で検討した。現在、前立腺肥大症で手術を受け、組織学的に検討できる症例数を増やしているところである。super-SCID マウスを用いて、デュタステリド(5α還元酵素 type1とtype2の阻害剤)の組織学的検討を行ったところ、デュタステリドによってRhoAの発現が抑制されており、これが前立腺筋層の収縮抑制につながり、様々な排尿症状の改善に寄与していることが予想される。このデュタステリドがSDR5A type3の抑制の効果があるかどうかも非常に興味深く、現在、その予備実験の段階である。ただし前立腺細胞(間質細胞)は不死化している細胞株が存在しないため、継代することで性質が変化してしまうことが問題となっているが、RhoAやRho kinaseの発現を調べている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していた手術検体を収集することが非常に時間を要している。また、免疫組織化学染色などの条件設定にも時間を要しているため、実験は遅れいている。
また、前立腺間質細胞を使用した実験では不死化の細胞株がなく、継代により性質が変化するので、その対処に苦慮している。

今後の研究の推進方策

手術検体を収集し、免疫組織化学染色を進めるとともに、in vitroの実験も平行して、行うことで実験の遅れを取り戻す。

次年度使用額が生じた理由

研究に遅れが生じ、予定していた学会発表が延期になった為。

次年度使用額の使用計画

延期していた学会発表に参加する。

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公開日: 2018-01-16  

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