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2015 年度 実施状況報告書

ヒトiPS細胞による多発性嚢胞腎組織発生モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K10632
研究機関順天堂大学

研究代表者

堀江 重郎  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40190243)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード多発性嚢胞腎 / ADPKD / iPS細胞
研究実績の概要

本研究は、平成27年度から29年度において、難病に指定されている常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の治療創薬のため、iPS細胞の技術を利用する。本研究ではADPKD患者からiPS細胞を樹立し、さらに樹立したiPS細胞から、動物個体を用いて奇形腫へ分化させる手法を応用し、ADPKDの臓器病態モデルを作成する。作成した臓器病態モデルの遺伝子解析、メタボローム解析を行い、解析によって得られた遺伝子異常、情報伝達系、酵素活性異常から治療薬を探索する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ADPKD患者からのiPS細胞樹立を試みた。まずADPKD患者の皮膚の初代培養からiPS細胞樹立を行う前に、セルラインからのiPS細胞樹立をこころみた。山中4因子(Oct3/4,NANOG, KLF-4, c-MYC)をレトロウイルスベクターを用いて導入し、フィーダー細胞上で培養した。得られたコロニーよりiPS細胞の未分化マーカーを確認したが、未分化マーカーの一部で発現が見られず、精度の高いiPS細胞樹立には未だ至っていない。技術的な面と、導入する遺伝子の組み合わせの問題があると考えられ、現在検討中である。

今後の研究の推進方策

引き続きiPS細胞の樹立に向け、導入する遺伝子の変更(LIN28を加えるなど)や、遺伝子導入の方法についてレトロウイルスベクター以外の方法も試みる。手法が確立されれば、ADPKD患者の皮膚を採取し、初代培養をおこない、この細胞からiPS細胞を樹立する。
作成したiPS細胞を用いて、NOD/SCIDマウスに奇形腫を形成させ、臓器病態モデルを作成し、解析を行う。

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公開日: 2017-01-06  

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