研究課題
基盤研究(C)
間質性膀胱炎(IC)と過活動膀胱炎(OAB)の臨床症状は類似しており、膀胱の炎症がどちらの病態にも関与していることが近年報告されている。したがって、これらの疾患を正確に鑑別することは重要であり、適切な治療にも繋がる。そこで、IC患者とOAB患者の尿中炎症性サイトカイン・ケモカイン・増殖因子を比較検討した。IC患者はOAB患者と比較して、膀胱に炎症が強いことが推察された。また、血管新生促進物質であるVEGFならびに抑制物質であるCXCL10がIC患者で有意に増加しており、これら血管新生を調整するケモカイン・増殖因子がICの病態に関与している可能性が示唆された。
排尿障害