研究分担者 |
猪阪 善隆 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00379166)
黒田 輝 東海大学, 情報理工学部, 教授 (70205243)
市丸 直嗣 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (70346211)
貝森 淳哉 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (70527697)
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研究実績の概要 |
移植腎臓の障害の繊維化を非破壊的に評価する方法として、申請者らはMRIに注目して、ラットUUOモデルにおけるMRIの撮影方法として、proton density weighted imaging (PDWI), T1 weighted imaging (T1WI), T2 weighted imaging (T2WI), T2* weighted imaging (T2*WI), DWI, DTI の6個の撮影方法について検討した結果、DTI MRIが最も腎臓繊維化を反映できるという結果となった。DTI MRIは、長時間の撮影が必要であり、長時間腎臓を静止していなければならない。この必要性を満たすため、申請者達は、DTI MRI特異的な、装置を開発した。この装置を使用することによって腎血流を妨げることなく長時間のDTI MRI撮影が可能になった。DTI MRI法が、本当にラット腎臓繊維化を評価できるか確認する目的で、腎臓繊維化抑制物質であるFasudilを投与した群と比投与群を作成して検討を行った。腎臓繊維化はMasson Trichrom、Sirrus Red染色、Collagen I,a-SMAのwestern blotting,TGF-bete,a-SMA,CTGF,TIMP-1のmRNA測定で検討した。その結果、DTI MRIのFA値とSirrus Red染色の面積との間に有意な正の相関を認め、本方法の有用性が確かめられた。
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