研究課題/領域番号 |
15K10640
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高原 史郎 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70179547)
|
研究分担者 |
猪阪 善隆 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00379166)
黒田 輝 東海大学, 情報理工学部, 教授 (70205243)
市丸 直嗣 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (70346211)
貝森 淳哉 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (70527697)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 腎臓繊維化 / MRI / DTI MRI |
研究実績の概要 |
まず、ラット一側腎尿管結紮モデル(UUO)を作製し、proton density weighted imaging (PDWI), T1 weighted imaging(T1WI), T2 weighted imaging (T2WI), T2* weighted imaging (T2*WI), diffusion weighted imaging (DWI), diffusion tensor imaging (DTI)の6つのMRI撮影方法を用いて、最も腎臓繊維化を正しく評価できる撮影法方の検討を行ったところ、DTIが最も正しく腎臓繊維化を評価出来る事見出した。そこで、DTI MRIを用いて、UUO群、UUO+繊維化阻害剤投与群の腎臓を評価したところ、Sirius Redによる腎臓繊維化と有意な相関を認めた。 cortex (CO) (r=0.6397, P=0.0283)、outer stripe of outer medulla (OS) (r=0.7810, P=0.0039)。DTI MRIは、そのsensitivityを増加させるため、spin-echo sequneceを用いた。また、spin-echo sequneceを用いたために必要となった、長時間のMRI撮影時間で腎臓を静止させておくため、特殊なattachmentを作成した。この発明のために、比較的鮮明なDTI MRI像が取得可能となった。 次に、糖尿病性腎症における腎臓繊維化に、このDTI MRI撮影方法が応用できないか検討することにした。糖尿病性腎症のモデル動物として、SHR/NDmcr-cp(cp/cp)(SHR/ND)ラットを38週まで飼育して、病理標本を検討したところ、に局限した繊維化を認めた。今後はこの繊維化をDTI MRIを用いて評価する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
DTI MRIの腎臓繊維化撮影、評価の可能性を示すことが出来、論文を作成できた。
|
今後の研究の推進方策 |
今回、作成下DTI MRI撮影システムを用いて、ラット糖尿病性腎症モデルであるSHR/NDラット腎臓繊維化を評価、撮影する事を目標とする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込み額と執行額が異なった。
|
次年度使用額の使用計画 |
研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め当初通りに計画を進めていく。具体的には、消耗品、情報収集あるいは成果発表のための国内旅費、研究発表費に用いる予定である。
|