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2016 年度 実施状況報告書

マウス腎移植モデルによる抗体関連型拒絶反応と抗CD20モノクローナル

研究課題

研究課題/領域番号 15K10648
研究機関北里大学

研究代表者

石井 大輔  北里大学, 医学部, 講師 (10327413)

研究分担者 吉田 一成  北里大学, 医学部, 教授 (10174921)
川村 瑞穂  北里大学, 医学部, 助教 (20623135)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードマウス腎移植 / マウス心臓移植 / 抗CD20モノクロナール
研究実績の概要

腎臓移植後の生着期間の観察、拒絶移植片の病理学的解析および抗CD20モノクローナル抗体および抗TNFα抗体の投与による生着期間の延長を確認し投与方法や投与後の抗ドナー抗体の経時的変化を観察することにより効果的な使用方法と免疫細胞の浸潤等やB細胞による液性拒絶以外の抗原提示細胞能力の減弱による移植片の拒絶および生着延長効果の解析を行うことを目的として移植モデルの手術手技確立をおこなった。
実験の基本モデルの手術手技はマウスの左腎臓を大動脈とともにen-blockに摘出し、レシピエントの左腎摘出後に腹部大動脈と下大静脈に吻合をおこない1週間後に対側腎の摘出をおこない生存を確認することで生着とするとしていたが腎臓の移植手技が安定しておらずマウスの体側腎摘出後の死亡が継続したため手技を心臓移植に変更している。
マウスの皮膚移植をおこない拒絶の有無を確認した。皮膚移植に関しては手技は安定している。
今後は心臓移植の手技安定を目指しマウスの移植手技の修練中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

マウスの腎臓移植モデルの手術手技確立が遅れている。血管吻合部からの出血、静脈吻合の狭窄、尿管吻合の狭窄による水腎症などが解決していない。心臓移植手技に変更して確立を目指しているが心臓移植手技の確立も移植数の少なさから安定したモデル作成に至っていない。

今後の研究の推進方策

手術手技の安定化を目指し手術数の増加を目指す。
安定した手技が確立した場合は抗CD20モノクローナル抗体、抗TNFα抗体投与後に生着率が向上することが確認された後、レシピエントの検体腎臓の病理学的な検討、単体での投与による病理学的変化の確認にそれぞれでの血液中のDSAの変化の確認をおこなう。2)生着期間中にドナーの皮膚移植をおこない拒絶の有無を確認し免疫寛容やAccomodationの確認をおこなう。①皮膚移植後の皮膚組織のC4d染色および解析②拒絶モデルにおける脾細胞の抽出をおこないリンパ球によるELISPOT(INFγ、IL4)の解析③抗体の測定をおこなうとともにフローサイトメーターによる移植腎内のB cell 浸潤の検討をおこなう④B細胞の抗原提示能力についてノックアウトマウスを使用して検討

次年度使用額が生じた理由

研究に大幅な遅れが生じたため、支出計上が少ない。今年度当初より遅延している研究に精力的に取り組み、安定した手技が確立した場合は抗CD20モノクローナル抗体、抗TNFα抗体投与後に生着率が向上のための成果を目指し、研究を遂行する。フローサイトメーターによる移植腎内のB cell 浸潤の検討、B細胞の抗原提示能力の解析に向けて、高額ではある抗体試薬の購入に当てる

次年度使用額の使用計画

遅延している研究に全力で取り組む。手術手技の安定化を目指し手術数の増加を目指す。
①皮膚移植後の皮膚組織のC4d染色および解析②拒絶モデルにおける脾細胞の抽出をおこないリンパ球によるELISPOT(INFγ、IL4)の解析③抗体の測定をおこなうとともにフローサイトメーターによる移植腎内のB cell 浸潤の検討をおこなう④B細胞の抗原提示能力についてノックアウトマウスを使用して検討

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 拒絶反応2016

    • 著者名/発表者名
      吉田一成、石井大輔
    • 雑誌名

      腎と透析

      巻: 80 ページ: 692-695

  • [学会発表] 腎移植後直後からTMA病態を発症し、改善と再燃を繰り返し腎機能廃絶へ至った一例2017

    • 著者名/発表者名
      竹内康雄、石井大輔、 吉田一成
    • 学会等名
      相模原TMA症例検討会
    • 発表場所
      神奈川県相模原市
    • 年月日
      2017-03-31
    • 招待講演
  • [学会発表] Long period follow-up of renal function of living renal donor.2016

    • 著者名/発表者名
      Kazunari Yoshida, Daisuke Ishii, Yasuo Takeuchi, Fumino Noguchi, Masae Ikeda, Miki Tanaka, Rie Iriki, Haruki Wakai
    • 学会等名
      26th INTERNATIONAL CONGRESS OF THE TRANSPLANTATION SOCIETY
    • 発表場所
      Hong Kong,中国
    • 年月日
      2016-08-20
  • [学会発表] 部分腎摘マウスのNestin誘導2016

    • 著者名/発表者名
      河原克雅、安岡有紀子、 福田英一、石井大輔、 岩村正嗣、野々口博史
    • 学会等名
      第59回日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      2016-06-17
  • [図書] 腎と透析診療指針20162016

    • 著者名/発表者名
      吉田一成、石井大輔
    • 総ページ数
      804(692-695)
    • 出版者
      東京医学社

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公開日: 2018-01-16  

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