精漿中のマイクロRNAの発現プロファイルから、造精機能障害で特異的に発現が変化するmiRNAを見出し、診断や研究に役立つバイオマーカーとしての可能性を検討した。精漿のmiRNAマイクロアレイによる網羅的解析から候補を絞り込み、造精機能障害で変動している8個のマイクロRNAからなる評価パネルを作成した。精漿におけるこれらマイクロRNAの発現量をリアルタイムPCRにて定量した結果、miR891a-5pは閉塞性無精子症において有意に減少し、miR-1229-3pはmaturation arrest群において有意に増加することを見出した。
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