絨毛羊膜炎( CAM)は早産原因の3分の2を占める疾患である。しかしCAM発見のため子宮局所の炎症を早期に捉えることは困難であり、また早産徴候出現後では早産を抑制できないことが多い。 一方、PTX3 は炎症により産生される蛋白質であり、LPSなど炎症シグナルに反応して血管内皮細胞などから産生されるため、CRPなどより鋭敏に局所炎症を反映すると考えられている。 本研究はCAMに依存した早産をPTX3を利用することにより早期診断できるかを明らかにすることを目的とした。その結果、切迫早産群のPTX3値は妊娠初期、中期に比べて後期で有意に上昇していた。しかし対照群との比較では有意差は認められなかった。
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