子宮内膜症は慢性炎症性疾患である。本研究では、私達が開発した子宮内膜症マウスモデルを用いてNFκBの活性化経路で重要な分子ターゲットとして、子宮内膜症の発生・進展における役割を検討するとともに新規薬剤開発に向けた基盤研究を行った。慢性炎症を模倣した子宮内膜症モデルマウスの病巣組織に炎症関連遺伝子発現を定量した。LPS受容体のToll-like receptor(TLR)4発現、細胞増殖能はKi-67、血管新生はPECAM、T細胞とマクロファージの集簇はCD3とF/80、NF-kBおよびリン酸化NF-κBの発現を検出した。天然型NFκB阻害剤(パルテノライド;Part)投与の影響をみた。
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