研究課題/領域番号 |
15K10685
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
太田 邦明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (90424142)
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研究分担者 |
丸山 哲夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10209702)
長島 隆 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (40338116) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ビタミンD / 不育症 / 妊娠 / 着床 / 生殖免疫 / Tリンパ球 / マクロファージ |
研究実績の概要 |
前年度からの研究を継続している流産モデルマウスの研究として 1.妊娠マウス(BALB/CxBALB/C)と 流産マウス(CBA/JxDBA/2J, CuZnSOD/J xCuZnSOD/J)に対して,ビタミンDを交尾後約1週間で尾静脈から投与し,1週間後に開腹し着床・流産率を検討したところ、それぞれ着床率:89.1±0.5%;流産:11.2±0.8%、着床率:62.3±2.5%;流産:31.2±1.8%、着床率:69.4±0.8%;流産:25.2±1.9%であった。このことはビタミンDによる受胎能改善を有意に認めることはできなかった。 2.1.における病理学的解析としてビタミンD投与により着床部位周囲のCD4陽性リンパ球の浸潤が減少している傾向を認めた。さらにCD80陽性マクロファージとCD163陽性マクロファージの免疫染色では変化を認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ビタミン Dによる流産予防効果はIn Vivoで認めることができなかったために、現在では階層解析を行い、それに対する免疫細胞分布の再検討を行っているため、当初の研究計画と若干ずれが生じているためにIn Vivo解析が遅れている状況である。 さらに申請者の所属機関の変更により動物実験が施行しにくい環境になったためにIn Vivo解析が遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
現在、申請者の所属機関での倫理委員会でのヒト検体の使用が認められたので今後はヒト免疫細胞を用いて、フローサイトメーターによる細胞分画の解析を行う予定である。さらにビタミンD不足かつ不育症あるいは着床不全患者に対してビタミンDによる介入試験を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
未使用額の発生は効率的な物品調達を行った結果である。
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次年度使用額の使用計画 |
適宜必要な消耗品等に充てていく。
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