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2015 年度 実施状況報告書

精巣特異的PKCデルタKOマウスを用いて男性不妊・不育の原因を探る

研究課題

研究課題/領域番号 15K10689
研究機関昭和大学

研究代表者

新野 由子  昭和大学, 医学部, 兼任講師 (60398683)

研究分担者 小倉 潔  公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 主任研究員 (70233492)
多屋 長治  公益財団法人東京都医学総合研究所, 基盤技術研究センター, 室長 (90175456)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードPKCデルタ / ノックアウトマウス / 精子 / 精巣
研究実績の概要

2011年に科研費を受けて作出した、(1)PKCデルタ遺伝子エキソン7の上流及び下流にLoxP配列を配置し、Cre発現マウスにより組織特異的にPKCデルタ遺伝子を欠失することが可能となるPKCdelta floxed mouse(RBRC06462、C57BL/6-Prkcd<tm1Shb> )、(2)(1)のマウスにPGK2-Creを交配し、精原細胞(spermatogonia)、精母細胞(spermatocytes)、精子細胞(精子細胞)でPKCデルタ遺伝子を欠失するマウスを作成し、オスの生殖細胞でPKCデルタ遺伝子を欠失したマウスを作成後、次世代において全身でPKCデルタ遺伝子をノックアウトすることが可能な、PKCデルタをヘテロにノックアウトしたマウス(RBRC06463、C57BL/6-Prkcd<tm1.1Shb>)、以上2系統のマウスを理研に寄託した。
本研究ではこの(2)のPKCデルタ遺伝子のヘテロノックアウトマウスを使うため、平成27年11月下旬に理研から供与を受け、現在交配中である。理研から供与されたのはPKCデルタ遺伝子をヘテロに持つマウス、雌雄2匹ずつで、平成15年12月25日に最初の子供が生まれ、平成16年4月11日までに35匹の子マウスが生まれ、そのうちの21匹の遺伝子型を調べたところ、PKCデルタ遺伝子のホモノックアウトマウスは生まれてきていない。
「PKCデルタ遺伝子のホモノックアウトマウスは生まれない」という現象を確認しつつ、ヘテロKOマウスを増やすために100匹ほどの子マウスの遺伝子をチェックしたいと考え、現在繁殖中である。
また受精卵の遺伝子型の確認のためにもヘテロマウスをもっと増やす予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理研BRCからマウスの供与を受けるため、科研費の交付申請後の平成27年4月に理研とのやりとりを始めた。その後発注となったのち、マウスを受け入れたのは平成27年11月19日だった。その後交配を進め、最初の子マウスが生まれたのが12月25日だった。マウスの受け入れに時間がかかり、当初の予定より遅れてしまった。
現在、遺伝子型を確認しながらマウスの繁殖を行っている。

今後の研究の推進方策

今後は予定通りPKCデルタノックアウトマウスの生殖細胞の受精能の有無と初期発生を観察し、PKCデルタホモKOマウスの発生がどのステージで止まるのかを確認する。そのために雌雄のPKCデルタ+/-マウスの精子と卵子を体外受精させ、受精卵の遺伝子型を調べ、PKCデルタ-/-の受精卵はあるのか、PKCデルタ-/-受精卵の発生がどこまで進むのか、を調べる。その後は、PKCデルタホモKOマウスの卵発生において問題のある発生ステージを特定後、受精、卵割、着床、体内発生それぞれに注目した解析を予定通り行う。

次年度使用額が生じた理由

本研究に使用するPKCデルタヘテロKOマウスは理化学研究所バイオリソース(理研BRC)から購入したが、その搬入が平成27年11月19日だったので研究開始が遅れてしまった。そのため研究の進行に遅れが生じ、助成金の使用が少なくなった。

次年度使用額の使用計画

現在、PKCデルタヘテロKOマウスを増やしている状況である。これらのマウスを使用し、本年度内に27年度及び28年度に予定している研究を粛々と行う予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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