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2015 年度 実施状況報告書

更年期うつ症状の発症機構における酸化ストレスの関与に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K10706
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

寺内 公一  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90361708)

研究分担者 久保田 俊郎  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50126223) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード更年期障害 / うつ症状 / 酸化ストレス
研究実績の概要

当該年度のわれわれの目標は、まず閉経の動物モデルである卵巣摘出マウスを偽手術マウスと比較し、強制水泳試験によるうつ症状の比較を行うことであった。
このためマウス用テールサスペンション&強制水泳実験装置を購入して実験を開始しようとしたが、本学の動物実験センターではこれまで動物行動解析実験をP2区画で行っており、われわれの研究グループが実験装置を動物実験施設に独自に搬入して実験を行うことはできず、P2区画にわれわれの装置を追加して、P2区画で実験を行っている他グループと装置を共有する必要があり、そのためにはP2区画の利用者全員が新たに追加するわれわれの実験装置に関する訓練を受ける必要があることが判明した。
現在動物実験センターを中心にこのような煩雑な内規を改訂するための調整を継続しており、未だに実験を開始するには至っていないのが現状である。このため、われわれの先行研究を論文化することに注力することとし、2016年4月に、ミドルエイジ女性のうつ症状が酸化ストレスと関連することを明らかにした論文 "Depressive symptoms are associated with oxidative stress in middle-aged women: a cross-sectional study" をオンライン公開することができた(Hirose et al. BioPsychoSocial Medicine (2016) 10:12)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

上述のように、本学の動物実験センターではこれまで動物行動解析実験をP2区画で行っており、われわれの研究グループが購入したマウス用テールサスペンション&強制水泳実験装置実験装置を動物実験施設に独自に搬入して実験を行うことはできず、P2区画にわれわれの装置を追加して、P2区画で実験を行っている他グループと装置を共有する必要があり、そのためにはP2区画の利用者全員が新たに追加するわれわれの実験装置に関する訓練を受ける必要があることが判明した。
現在動物実験センターを中心にこのような煩雑な内規を改訂するための調整を継続しており、未だに実験を開始するには至っていないのが現状である。

今後の研究の推進方策

上述の調整が終了した時点で速やかに予定されていた実験を開始する。
具体的には、閉経の動物モデルである卵巣摘出マウスと偽手術マウスとを比較し、(1)先行研究と同様に卵巣摘出マウスにより多くうつ病様の行動が見られるかどうか、(2)脳組織における酸化ストレス制御系発現に関して卵巣摘出マウスにより大きな変化が見られるかどうか、(3)卵巣摘出マウスと偽手術マウスとを併せて検討した場合に、酸化ストレス制御系の変化とうつ病様行動の発現に相関が見られるかどうか、その相関が血中E2 濃度に依存しているかどうか、についての検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

上述のように、本学の動物実験センターではこれまで動物行動解析実験をP2区画で行っており、われわれの研究グループが購入したマウス用テールサスペンション&強制水泳実験装置実験装置を動物実験施設に独自に搬入して実験を行うことはできず、P2区画にわれわれの装置を追加して、P2区画で実験を行っている他グループと装置を共有する必要があり、そのためにはP2区画の利用者全員が新たに追加するわれわれの実験装置に関する訓練を受ける必要があることが判明した。
現在動物実験センターを中心にこのような煩雑な内規を改訂するための調整を継続しており、未だに実験を開始するには至っていないのが現状である。

次年度使用額の使用計画

上述の調整が終了した時点で速やかに予定されていた実験を開始する。
具体的には、閉経の動物モデルである卵巣摘出マウスと偽手術マウスとを比較し、(1)先行研究と同様に卵巣摘出マウスにより多くうつ病様の行動が見られるかどうか、(2)脳組織における酸化ストレス制御系発現に関して卵巣摘出マウスにより大きな変化が見られるかどうか、(3)卵巣摘出マウスと偽手術マウスとを併せて検討した場合に、酸化ストレス制御系の変化とうつ病様行動の発現に相関が見られるかどうか、その相関が血中E2 濃度に依存しているかどうか、についての検討を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Depressive symptoms are associated with oxidative stress in middle-aged women: a cross-sectional study2016

    • 著者名/発表者名
      Asuka Hirose, Masakazu Terauchi, Mihoko Akiyoshi, Yoko Owa, Kiyoko Kato, Toshiro Kubota
    • 雑誌名

      BioPsychoSocial Medicine

      巻: 10 ページ: 12

    • DOI

      10.1186/s13030-016-0066-4

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2017-01-06  

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