今後の研究の推進方策 |
更年期女性の動物モデルとしての卵巣摘出マウスに強制水泳試験によって代表される外的ストレスを様々な程度で加えた場合に見られるHPA軸と酸化ストレス関連パラメータの変動が、卵巣摘出の有無によって変化するか否かの検討を行う。 これまでの研究で確立した卵巣摘出ICRマウスに対する強制水泳試験モデルを用いる。前研究では「うつ病様行動」を評価する目的で手術後1回のみ行った強制水泳試験を、外的ストレスのモデルとして時間・頻度などを様々に変化させて卵巣摘出マウスおよび偽手術マウスに施す。手術2週間後に心嚢穿刺により採取した血液を用い、前研究で測定した体内酸化ストレス関連パラメータであるdROM, BAP, nitrotyrosine, thiol, MDAなどに加え、視床下部─下垂体―副腎皮質 (HPA) 軸の指標であるCRH, ACTH, コルチゾール等を測定する。外的ストレスの程度によってHPA軸の影響のもとに体内酸化ストレスが変動することを示すレジリエンス曲線が卵巣摘出マウスと偽手術マウスによって異なるかどうかを検討する。
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