超磁歪素子を用いた補聴器用骨伝導デバイスの実用化に向けて、安全性および有効性の確認を行なった。 骨導端子として安全性が確立されている磁気コイル式骨導端子と超磁歪素子骨導端子をヒト側頭骨に装着、測定したところ、強大音(入力音圧80dBSPL,90dBSPL)に対する蝸牛でのパワースペクトルは両者において同等で、従来型との非劣性をもって安全性を確認した。有効性の確認は、音場にて250Hz~8000Hzの純音で音刺激(会話音圧30-60dBSPL)し行った。2000Hzから8000Hzの周波数帯域において、磁気コイル式骨導端子に比べ超磁歪素子骨導端子の方が有意にパワーベクトルが高いことが確認された。
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