研究実績の概要 |
1.ヒストン蛋白質修飾の検討 若年群と加齢群のマウスより側頭骨を摘出し、ホモジェナイズ後、ヒストン蛋白質定量キット(Global acetyl histone quantification kit, EPIGENETEK)を用い、若年群と加齢群のヒストン蛋白質修飾の変化を検討中であるが、現時点では有意差は明らかではなかった。 パラフィン包埋した側頭骨から切片を作成し、抗ヒストン蛋白質抗体(Acetyl histone antibody sampler kit, Methyl histone antibody sampler kit, Cell Signaling)を用い、蛍光免疫染色を行った。その結果、若年群ではH3k9およびH4k8のアセチル化およびH3k27のメチル化、加齢群ではH3k9のメチル化を認めた。これらの結果を踏まえ、ヒストン蛋白質修飾の定量法を再検討中である。 2.DNAメチル化の検討 側頭骨よりDNAを抽出した(Genomic DNA isolation kit, NORGEN)。DNA量は加齢群で若年群に比べ、約50%に減少していた。その後、バイサルファイト処理を行った(BisulFlash DNA Modification Kit, EPIGENETEK)。バイサルファイト未処理なDNAと処理済みのDNAに対応したプライマーを作成した。プライマーは誘導型一酸化窒素合成酵素の遺伝子配列を用いた(Boyle WA et al.2000)。qPCRを行い、増幅を試み、検討中である。
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