研究課題
C57/BL/6マウスにOVA 100μg + alum 2㎎を3週間腹腔投与し感作した後、OVA 1㎎点鼻チャレンジを連続 7日間行いアレルギー性鼻炎モデルマウスを作成した。その後、OVA単独舌下群、aGC-liposomes単独舌下群、OVA+ aGC-liposomes舌下群、PBS単独舌下群の4群に分け、1週間舌下投与後、再びOVAの再点鼻challengeを行った。再点鼻1,3,5,7日目にくしゃみ、鼻かきの症状評価を行い、7日間の再点鼻終了後に採血及び頸部リンパ節の摘出を行った。また同様の検討を、NKT細胞合成が阻害されるCD1dノックアウトマウスを用いて行なった。OVA+ aGC-liposomes舌下群において他群と比較し有意な鼻症状の抑制を認め、OVA特異的血清IgE、IgG1の低下、IgG2aの上昇を認めた。OVA舌下群は頸部リンパ節CD4陽性細胞中のTh2細胞 (IL-4,IL-5,IL-13)産生は有意に抑制されていたが、OVA+ aGC-liposomes舌下群はTh2細胞の減少及びTh1細胞(IFN-γ)の上昇を認め、さらに頸部リンパ節中の遺伝子発現評価においてもTh2、Th1細胞の各々の制御因子であるGATA3の低下、T-betの上昇を認めていた。またOVA+ aGC-liposomes舌下群はIL-17A、RORγtの低下も認めた。OVA+aGC-liposomes舌下群、発症aGC-liposomes舌下群においてVα-14は上昇を認めた。ノックアウトマウスを用いた検討では、CD1d-/-マウスはOVA+aGC-liposomes舌下投与により症状の改善は認められず、WTマウスと比較し血清OVA特異的IgE、IgG1の上昇及びIgG2aの低下を認めた。さらにqPCRではVa-14がCD1d-/-マウスにおいて有意な低下を示した。
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Allergol Int.
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