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2017 年度 実績報告書

リポソームとNKT細胞免疫系を用いたアレルギー性鼻炎の新規治療法

研究課題

研究課題/領域番号 15K10778
研究機関千葉大学

研究代表者

米倉 修二  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20400939)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードアレルギー性鼻炎 / NKT細胞 / Liposome / α-Galactosylceramide
研究実績の概要

C57/BL/6マウスにOVA 100μg + alum 2㎎を3週間腹腔投与し感作した後、OVA 1㎎点鼻チャレンジを連続 7日間行いアレルギー性鼻炎モデルマウスを作成した。その後、OVA単独舌下群、aGC-liposomes単独舌下群、OVA+ aGC-liposomes舌下群、PBS単独舌下群の4群に分け、1週間舌下投与後、再びOVAの再点鼻challengeを行った。再点鼻1,3,5,7日目にくしゃみ、鼻かきの症状評価を行い、7日間の再点鼻終了後に採血及び頸部リンパ節の摘出を行った。また同様の検討を、NKT細胞合成が阻害されるCD1dノックアウトマウスを用いて行なった。
OVA+ aGC-liposomes舌下群において他群と比較し有意な鼻症状の抑制を認め、OVA特異的血清IgE、IgG1の低下、IgG2aの上昇を認めた。OVA舌下群は頸部リンパ節CD4陽性細胞中のTh2細胞 (IL-4,IL-5,IL-13)産生は有意に抑制されていたが、OVA+ aGC-liposomes舌下群はTh2細胞の減少及びTh1細胞(IFN-γ)の上昇を認め、さらに頸部リンパ節中の遺伝子発現評価においてもTh2、Th1細胞の各々の制御因子であるGATA3の低下、T-betの上昇を認めていた。またOVA+ aGC-liposomes舌下群はIL-17A、RORγtの低下も認めた。OVA+aGC-liposomes舌下群、発症aGC-liposomes舌下群においてVα-14は上昇を認めた。
ノックアウトマウスを用いた検討では、CD1d-/-マウスはOVA+aGC-liposomes舌下投与により症状の改善は認められず、WTマウスと比較し血清OVA特異的IgE、IgG1の上昇及びIgG2aの低下を認めた。さらにqPCRではVa-14がCD1d-/-マウスにおいて有意な低下を示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] An analysis of factors related to the effect of sublingual immunotherapy on Japanese cedar pollen induced allergic rhinitis.2018

    • 著者名/発表者名
      Yonekura S, Okamoto Y, Sakurai D, Okubo K, Gotoh M, Kaneko S, Konno A.
    • 雑誌名

      Allergol Int.

      巻: 67 ページ: 201-208

    • DOI

      doi: 10.1016/j.alit.2017.07.005.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Complementary and alternative medicine for allergic rhinitis in Japan.2017

    • 著者名/発表者名
      Yonekura S, Okamoto Y, Sakurai D, Sakurai T, Iinuma T, Yamamoto H, Hanazawa T, Horiguchi S, Kurono Y, Honda K, Majima Y, Masuyama K, Takeda N, Fujieda S, Okano M, Ogino S, Okubo K.
    • 雑誌名

      Allergol Int.

      巻: 66 ページ: 425-431

    • DOI

      doi: 10.1016/j.alit.2016.10.006.

    • 査読あり
  • [学会発表] 小児アレルギー性鼻炎診断についての検討2017

    • 著者名/発表者名
      米倉修二 櫻井利興 舩越うらら 伊原史英 櫻井大樹 花澤豊行 岡本美孝
    • 学会等名
      第35回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • [学会発表] 小児アレルギー性鼻炎診断についての検討(出生コホート研究から)2017

    • 著者名/発表者名
      米倉修二 舩越うらら 岡本美孝
    • 学会等名
      第12回日本小児耳鼻咽喉科学会
  • [学会発表] 舌下免疫療法のup-to-data2017

    • 著者名/発表者名
      米倉修二 櫻井利興 櫻井大樹 花澤豊行 岡本美孝
    • 学会等名
      第66回日本アレルギー学会

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公開日: 2018-12-17  

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