システイニルロイコトリエン(CysLTs)は日常臨床で用いられているCysLT1受容体により鼻閉症状が改善するため重要なケミカルメディエーターであると考えられている。まだ臨床応用されていないCysLT2受容体についても最近の我々の研究により局在が明らかになっている。近年第3のCysLT受容体の存在が示唆されており、LTE4と結合するGPR99受容体が有力視されている。本研究によって鼻粘膜におけるGPR99の局在は主に血管系に発現することが明らかになった。培養血管内皮細胞をLTE4にて刺激すると細胞内カルシウムイオンの上昇が引き起こり、第3のCysLT受容体を介した反応である事が示唆された
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