H29年度は、過去2年間に渡って行ってきたピルフェニドンのIn vitroでの検証結果を米国耳鼻科領域論文誌であるLaryngoscopeに投稿しアクセプトされた。同時にVitroの実験系で用いているフェレット動物モデルのIn vivoの瘢痕声帯モデルを昨年度作製し、他の動物での報告結果との比較と、また将来的に臨床応用するうえで声帯注入可能かどうか、動物モデルとしての妥当性を検証しその結果は米国耳鼻科領域論文誌Ann Otol Rhinol Laryngolに投稿しアクセプトされた。現在静岡県立大学薬学部との共同研究のもと、Drug Delivery Systemのノウハウを活用し、実際声帯注入効果を検証すべく現在実際フェレット声帯瘢痕に対する同薬剤の注入実験を終了し、今後データ解析、論文投稿を行う予定である。また現在放射線治療後の声帯瘢痕形成についての臨床研究を進めており、現在行っている動物実験によるピルフェニドンの有効性の検証の上、同薬剤の臨床応用に向けての医師主導治験の準備も今後行っていく予定である。
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