頭頸部癌に有効な新規治療法を確立するために、まず分子生化学的手法を用いて、低酸素誘導タンパク質をコードする遺伝子の一つであるロックス1の、癌細胞に及ぼす分子生化学的機序を解明することを挙げた。①頭頸部癌細胞株や組織におけるロックス1の発現解析:頭頸部癌細胞株や手術検体の癌組織におけるロックス1の発現を解析した。また悪性腫瘍以外の頭頸部組織におけるロックス1の発現と比較検討した。さらに抗ロックス1抗体を用いて実際の頭頸部癌組織におけるロックス1タンパク質の発現について検討した。②ロックス1の発現と患者予後の相関について検討した。
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