研究実績の概要 |
1)in vivo electroporation法によるサイトカイン遺伝子導入:現在までにIL-21、Il-27、IL-28発現遺伝子をEBV plasmid vectorに組み込み、electroporation法を用いてSCCVII担癌マウスに導入し、SCCVIIの腫瘍増殖が抑制されることを確認した。なお、各々のvectorがIL-21,27,28を発現していることは確認している。 2)セツキシマブとの併用治療:さらにセツキシマブとの併用治療(腹腔内投与ならびにelectrochemotherapyによる局所投与)にてIL-21、IL-28では相乗的に、IL-28では相加的に腫瘍の増殖を抑制できることを確認した。 なお静脈内投与では手技が安定せず、その有効性に再現性が得られなかった。 3)CTL・NK細胞の細胞傷害活性の検討:これらの抗腫瘍効果のメカニズムを解明するために、現在、治療後マウスの脾細胞を回収し、NK細胞・CTLの細胞傷害活性をCr released assayを用いて解析したが有意差を認めなかった。
|