研究課題
研究計画の2年目として、クラウド型データベースに参加各施設よりデータ登録を施行した。データ登録に関するシステム完備のため、症例登録窓口としての事務局および登録担当責任者を配備し、データ管理や進行状況の把握を常に把握できるようにした。収集中のデータに関しては、データの入力もれがないように管理を行った。また、データセンターでは、定期的にデータモニタリングを施行しており。これまでのところとくに問題なくデータ集積ができている。画像データもデータベースにそのまま入力できる形となっており、患者個人情報等が出ていないことを確認、管理している。収集されている症例とそのデータに関して、この1年で4回の研究会を開催し、研究参加施設及び、参加希望の多施設からも参加者を募り、途中経過を報告、検討していった。さらに、登録症例の集積を続けながら、データ解析の準備として統計処理に必要なデータベース整理も施行中である。
2: おおむね順調に進展している
頭頸部進行癌治療での化学放射線治療の割合が増え、手術症例が少なくなる傾向があり、治療の影響がないリンパ節で、超音波診断による転移の有無判定とやリンパ節内部所見と摘出リンパ節の病理所見を対比するという本研究の対象症例データを集積することは難しくなりつつあるが、多施設研究ということで、順当に症例登録およびデータ集積が進んでいると思われる。
現在の方法を継続して目標リンパ節数まで症例登録をすすめデータ解析を施行する。データ解析とその結果の考察に関して、さらに参加施設での研究会、検討会を開催していく予定である。さらに集まったデータをもとに学会発表を行い、広く公表するとともにその場で出された疑問点や不明点などを解決すべく、データ検討を行っていく予定である。
症例登録方法を、クラウド型データベースにしたため、当初予定されていたデータ登録に関する送料、メディア費用を定額に抑えることができた。また、研究会、登録データ検討会を、会場費の安い場所を選んで行ったため、開催費用を減額することが可能であった。
研究成果を国際学会発表、英文紙に掲載するための翻訳添削費用にあて、さらに広く参加を募る研究成果発表会を開催する費用とする予定である。
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